2012年12月16日日曜日

台湾公演計画会議





13年9月の台北国立音楽堂での私のコンサートへの相談と関西観光に、台湾リコーダー界の
大御所のミンチョン・ウー氏が来阪され、大阪で色々打ち合わせをしてきました。

そもそも以前に製作家の竹山宏之氏に彼をご紹介頂いたのが縁で、去年台北で演奏をし、
それをご拝聴された上、幸い気に入って頂いた、というのが今回のプロセスです。

日本を代表する製作家の竹山氏あっての事ですので、ご尽力に賜り平身低頭です。
先鞭をつける、道を切り開く、と自ら諸外国に赴き、いつも満身創痍になられるお姿は
よく目にしますが、全く凄い事だと思います。

おかげで大阪を訪れる外国人関係者の増加たるや近年著しいのはご存知の通りですが、
全てはおひとりのご尽力なのです。私なぞには無理・・・。
今までに様々な世界の奏者、製作家をご紹介頂きました。


詳細はともかく、台湾公演がいよいよ現実味をおびて来た訳で、当然種々な要求をされます。


公演を行うに辺り、楽曲を決定せねばならず、その中の共演楽曲はリハーサルをせねば
ならず、必要書類や宣材写真からパスポート内容から英語プロフィールに至るまで結構大変。

こういうプランでは相手が日本に来られてのリハーサルに対して、こちらが出向くリハーサルも
敢行します。正式に台湾政府にも認可される結構大層な会になっているようです。



8月と9月初頭は妻共々、台湾に軟禁状態になり、しかも期間中にはリコーダーセミナーをご希望。
いわく3時間+3時間を×2日=12時間のものをと・・・まぁ長いんです。

台湾人の学校教員が受講生に多いとの事と、レジメ書類は必要な国民とのことで、
私が秘書的なお願いをしている特定のお弟子さんが、彼から「私」を叱咤激励をするように
言われておりましたw。頑張ります。

確かに完璧主義な私はやりがいのある仕事への着手は熟考するため遅い傾向に
ありますので、みなさんよくおわかりです。




来日翌日の私とのディスカス日はミンチョンさんの誕生日でしたので、アンリュウのスタッフや
お弟子達で囲んでハッピータイムを。まだ52だそうです。




要は、英語でレジメを作成。相手が台湾語に翻訳。配布予定。
セミナーは私は英語で行い、それをミンチョン氏が同時通訳、というあんばいです。

中国語こそちんぷんかんぷんですが、レベルは高くないとはいえ英語のコミュニケーションには
抵抗がありませんので、小学時や大学院での外国生活が仕事に結びついて良かったと思います。


最近はバロックに食傷気味な傾向らしく、だからといって現代音楽はもう結構。
丁度ジャズやラテンやというビート音楽、或はインプロビゼーションに趣味が向く傾向に
あるとの事。
理路整然と追い抜かれて行く我が国なのに、抜き打ち的に必要とされるのは不思議な感覚です。


まぁ日本で地味でニッチな事をしていたら、たまたま台湾では次はこいつや!
と、くいつかれた感じでしょうか?




遅咲きではないですが、日本でバロックを軸にジャズも20年超えでジャズメンとやり続けてきて、
初めてその成果を発揮出来そうで、少しばかり嬉しく思います。
不思議と日本ではお声がかかりませんでしたので。


何より、国際交流や弟子を含めた包括的アジアのリコーダーの発展に少なからず寄与する
責務は全うしなければなりませんし、少なくともやりがいのある仕事でしょう。
相手の若手とこちらのお弟子も将来的に友好的素敵な関係になるように可能な限り
寄与していくつもりです。

台湾。韓国は50少し過ぎの方が大御所、しかも若手育成に相当真剣です。
10年後を見据えればアドバンテージは近隣諸国に必ずあります。
また、ハナシを聞いているとよくアンテナを張ってはりますね。


まぁ、日台関係を悪くはしないように13年はやりがいのある年にしたいと。



そういえば南方の高雄(カオジュン)でもコンサートがあるかもしれないのです。



関西人らしいハナシを追加するとすれば、

LCCで片道5千円!!込みこみで片道一万数千円。フライトタイムは2時間半。

これを思うと東海道新幹線の新大阪~東京間は大変高価であると。
しかもホテルや食時など、台湾の平均物価は約三分の一です。




2012年12月10日月曜日

ジャズを楽しみませんか:ガナッシュリコーダーアンサンブルと共に




そもそもの立案は、プロと一緒に、月並みでは無い音楽を一緒に演奏してみませんか?
という、
学生時代にプロの先生方と吹いてみたい~と少なからず感じた小さな希望への逆転の発想で
始めた企画でした。


先日開催した「ジャズを楽しみませんか」はガナッシュリコーダーアンサンブルのメンバーの発案で
遂行したもので、非常に熱心でお上手な愛好家の方々と共に、グレン・ミラーのイン・ザ・ムード
を楽しみました。



愛好家の方々にも悲喜交々おありでしょうし、比較的ご自分が主体になりたい志向も強い傾向にあり、かつこちらの宣伝ベタ等も相まって、非常に絶妙な人数とパートの相関関係が成立しました。

募集定員に節操がない集まりは好みませんし、そもそも重複しまくるリコーダーのボエ~!
という音色は非常に好きではありませんので、結果おひとりが一パート担当の素敵な
13重奏になりました。






ジャズ音楽も定義は広く、一概には語れるはずもありませんが、今回は典型的な4ビート。

ジャズの機能和声とリズムの合致と歴史、4ビートについて理解をして戴く説明に20分程、
その後に楽しいパート決め。

ネガティブ、ポジティブ、アルト希望、絶対バス~~などなど。


和声、ハーモニー、リズムがクラシックの3要素なら、ジャズのそれは
和声、ハーモニー、ビートと考えればそう遠い音楽ではありません。

なかんずく、バロックに触れたことのある方ならフランスの奏法のビートが裏に回っただけ、
とも言えなくもありません。特に4ビートの音楽がそうです。
まぁ、借りにシャルパンティエやリュリの楽曲を演奏するのとほぼ変わりが無いのです。
それだけにバロック楽曲との演奏解釈に相違は非常に少ないと考えられます。

(逆に、ジャズをジャズっぽくしようとする作為的操作は壮大な違和感が生じる、と感じます)



次回はジャズメンも講師に招き、世界に稀なリコーダーアッセンブリー(集合)?に
したいと思います。(ただ、台湾の方が先になりそうですけど・・・)



何より愛好家のみなさん、メンバーのフォローあっての会でしたが、こちらが一番勉強を
させて戴いた次第です。


心より感謝を致します。