2013年3月5日火曜日

8日のプログラムを掲載します






第二回までで、ジャック・マルタン・オトテールの作品2.及び作品5.のほとんどの楽曲を
演奏してきました。今回、三年目で作品2の5を演奏し、残すところ実に一曲になります。

芸術性の高い作品は、噛めば噛むほど味が出る食品、ではないですが、同じ曲でも一年経てば
解釈が深まり、客観性も増します。ですので、昨年に演奏したものも当然含みます。
また、それゆえに一気にガツガツと全作品吹き散らかすように取り組む等は出来ない訳です。

今回はヴォイス・フルート(D管テナー)とテナー・リコーダーのみを使用し、前半に「これは知っている!」とおっしゃって戴けるよう、フランス風組曲で構成されたバッハのエアー(アリア)も含めつつ、最後のクープランのコンセールへと時代を進んでゆきます。



バッハ、クープラン共に、比較的優遇された環境、一族が音楽家という共通項目があります。
しかし、何より、現在に至るリコーダーという楽器、並びに作品を作り上げたオトテールという
人物の作品、そしてフランス・バロックのしっかりと構成された形式、優美な様式や美しい響きを
お楽しみ下さい。