2013年8月8日木曜日

セミナー3




朝に胃の調子をひどく崩すも、そんな事は関係無い。
最終日の講習に向かった。午前は立派な盧州のKHSホールである。
スタンウェイも普通に置いてあるし、使える。


ここは9月6日に演奏予定の会場で、午前はリコーダー大合奏。


急遽な時間変更や遅刻、伸び、などの習慣には慣れぬものの、
今日は香港教育大学の学生が参加のため、よりモチベーションが上がる。
香港の学生達にはより英語がダイレクトに通じる。


留学時の経験活かす大合奏かなw


昼食のあとは最終日なので、もう少し私の時間になり、
なるほど、修了証の授与と茶話会も開かれ、交流をはかる。



午後は教会旋法でマイルス・デイヴィスが提唱したドリアン旋法による自由演奏に挑む。
今日は70人はいたようだが、全員に個々に8小節を連続させてゆく。

皆さん理解も早く、三日目ともなれば、それは立派で完全なジャズ演奏をしてくれた。
国民性も合っていると思った。


香港の学生代表からの挨拶::しっかりしてはります





手前味噌だが、段取りも悪くはなかったのだろう。

初日は、Cジャム・ブルースのメロディから始め、Cブルースの簡単なコードを知る。
コール&レスポンスを3音で実践する。
同じくそれをブルーノートで実践する。
全員に12小節の作曲、あるいは即興を演奏してもらう。

大合奏で「イン・ザ・ムード」を体験し、スウィングジャズを体験する。

コードに支配されるビバップジャズからの離脱として、モードジャズを知る。
教会旋法も即ちグレゴリオ聖歌や中世の舞曲からの発展と考察を出来るのでわかりやすい。



私を招聘し、これを実践させた台湾の先生が何より凄いと思う。
彼自身も本当に勉強したかったようで多くの質問を寄せた。

デモンストレーション、構想から2年。今日で確かに自分の貴重な体験になった。

要するに、自分の知るジャズを裏付け出来た形だ。勿論テキストをリメイクし、今後も
役に立てばと思う。

また、海外でセミナーを実践出来るかどうかも貴重な体験となった。


香港教育大学の学生諸君!



ここからは、決して自慢ではないが、

数人の方々から、先生は日本人らしい英語?ではない、なぜこうわかりやすのか?
という「妙な」質問をされた。

自分の知る日本人の英語はフラット、要するにワードは多いが発音、イントネーションが
非常に妙だ、と、そういう事をはっきりおっしゃる。

確かに日本の完全に間違った英語教育の弊害だ。
ラジオはレイディオ。テレビはティーヴィーとなぜ教えないのか不思議だ。

自身は小学時代のカナダ生活、大学院でのロンドン生活、諸外国へのふわふわ旅行の
賜物だと思っているが、思わぬ褒め言葉に、実は少し報われた気がした。

あまり褒められることが無いと、存外嬉しいものですね(*´д`*)


楽器へのサインなど、恐縮至極でした




たくさんの方々が共に写真、サイン、CDの御購入と、非常に実りある期間となったことは
自分史に刻まれると思う。


認定証と記念撮影、若手がとても多い



逆にそれだけ相当なプレッシャーでもあったという事も事実だ。




来月の9月4日に国立音楽庁、6日に盧州(台北市西北部)でのコンサートで再び来台する。
セミナーに比べれば、喋らないで良い分、気分は楽である。


取り敢えずあすの夜に帰国するが、日本食を!!!