2013年11月24日日曜日

演奏、司会、通訳という重責を果たしました。




昨日、山岡先生と妻と共に2013アジアンリコーダーフェスティバル大阪の古楽コンサートを
無事に、しかも「熱~く」演奏し、終了しました。



絶賛,高評などという言葉は客観的な史観ですので、自記は品格と教養に欠ける危険を
はらみますので、しかも知る由もありませんが、少なくとも壮絶な拍手を戴き、非常に高い
クオリティーでの演奏を果たした実感と満足感を皆さんに感じさせて頂いた気が致します。
超満員のご来場と皆様の拍手の頂戴には心より御礼を申し上げます。
素直に嬉しゅうございました。


加えて、2日目は次世代の音楽家のコンサート。のほほん日本と違い、ここのエントリーと
気合には種々様々に脱帽でした。
進行と通訳を通し、その気合い、ひたむきさには20年前の日本をみました。
素晴らしい若者での90分でした。最後には主催者の竹山氏からのサーティフィケイトを
お渡しし、会を終えました。明らかに異なる未来あるネクストゼネレーションでした。


エグゼクティブ・ディレクターの竹山氏からのサーティフィケイト授与



その後は各国の代表団の演奏。個性、奏法、立ち居振る舞い等を興味深く拝見。
ラストはトップの代表の5重奏。これはには感激でした。まさにアジアの代表格の
先生方の集結だった上、アジア成長戦略に密接に関連する現実だからでしょうか。
ゆえに、欧州の製作者の熱心なご拝聴も真剣だったといえましょう。





「国際」フェスティバルだけに。その3割は外国の方々。大阪とは思えませんでした。
しかも、欧州一流の製作家の大集合に、日本以外からの演奏家のご拝聴の多さには、
相当なプレッシャーを感じましたが、燃えたのも事実。

写真を撮るキュングさん (良い子はしてはいけませんw)


演奏は敢えてスリリングに、しかも大胆に。
山岡先生のお力を仮り、堅実、確実なテクニックと遊びの要素満載の絶妙な空間が
生まれた気がします。確実かつ自由な演奏は魅力的です。


お越しのお客様、前記、ここはどこ?というほどの外国人の方々、メーカーの
モーレンハウエルさん、キュングさん、クレミッシュさん、ローマーさんを初め、
多数の海外メーカーの方々、ディーラーの方々にもご拝聴を戴きました。


日本でこんな凄い(古楽演奏会は山岡先生ご発案のプログラムですが・・・)演奏会は、と、
それこそ、外国人の方々に絶大なご称賛を頂いたことは、非常に幸せで貴重でした。

唯一の自慢は?全ての国々の諸先生方を既に全て知っていた事でしょうか。
最近の日本の聚落では日本のプロの未来はありません。どうするのか。


未来への計画や世代計画に完全に失敗した我が国のはかなさも同時に実感しました。
まだ遅くないはずであり、せめてもの情報収集に奔走。次世代を育成せねば自分の未来も
ありません。台湾、韓国はうまく渡しているようです。

台湾には最近リコーダーの専攻の大学が誕生。40代の教授が誕生した旨。
日本は日に日に滅亡にまっしぐらですが、個人スキル高い若者は実は私の近くに
数人存在しています。
下手に日本の大学に行けばかえって問題でしょうから今後が課題です。



最終日は今年末の香港公演の相談、台湾は台中に30前後の留学帰国組の相談に
のります。近い将来、大阪の私の弟子と台中の若者の交流を始める予定です。


スキルの高い台中の近年帰国組。素敵な人格、テクニックと音色に脱帽。来年から共演します。



国際フェスティバルでは当然ですが、英語は必須。
今後を考え、お弟子への英語レッスンも始めなければなりません。


しかし、果たして結局は別の安定職を得て、愛好家として楽しんでおられる事ことが、
実は最も楽しい方法かもしれませんね。それだけに最終日は徹底したアマチュアの
コンサートが行われるそうです。




何より、一個人製作家とスタッフ、そして少数の協力者のみでこのイベントを成し遂げた
事実は、日本よりもむしろ海外の演奏家、製作家には歴史的になったと思います。









2013年11月22日金曜日

満員にもほどがありますかしらん




日本の方(人)は実に堅実で、例えば今日行われる演奏会のご予約などは
しっかりと事前にされるのも意志力や決断力でしょうが、これが近隣国の方々には
同様には行かず、
聞くところでは、直前に7枚!や、売り切れの告知を見てから、どうしても行く!などの
ゴリ押しなどの珍騒動もあるようです。

おかげさまで、非常に多くのご来場が確定している明日と明後日の古楽と各国のコンサート。
果たして、ゆったりお座り頂けるかは、甚だ心配な状況です。


演奏家としては非常にレアでコアな古楽コンサートをより多くの皆さんに
ご拝聴願えるのは大変幸せですが、あまりに満員だと、お客様のご機嫌が
悪くなったり、信じられないトラブルなどが起こりがちなのも事実です。

全ては「音楽」ですから、適切な空間でご拝聴頂けるように努めますが
どのようになるのでしょう。

少なくとも、こちら側の本日のリハーサルは物凄く順調でした。

調律はリハーサルから専門の方にバッハ・リーマンで。
リコーダーはF,Gのアルト。Dのテナー。
思わぬサプライズもあります。








いよいよアジアン・リコーダーフェスティバル大阪が始まります。

これは、関西では画期的な出来事。前記、ご尽力の末の賜物です。
大阪だけに、東京からは山岡先生のみですが、近隣国の先生方の演奏や
発想も実に楽しみです。

これからの成長も見込める国々だけに、存外若くていらっしゃいますし、
すべてが本場への留学経験者で50代。唯一の40代がわたくしですw

前日、既に多くの外国の方々は来阪されており、英語や中国語が飛び交っていました。
展示場では見たこともないリコーダーや新開発品もスタンバイされていました。


このブログをご覧になって、コンサートにご来場チケットをお持ちの方。
どうぞ、少しお早めにお越しください。2つのコンサートは超超超満員です・・・・




2013年11月20日水曜日

22日の予定と内容と側面




この土曜日にアジアン・リコーダーフェスティバルにて演奏を予定している楽曲の中で、
「フラウト・イタリアーノ」という表記がありますが、

これは、通常の F (ファ)が最低音であるアルトリコーダーのある種の亜種、派生楽器で、
当時、イタリアを中心に好んで演奏されたと伝えられる G (ソ)が最低音となる
アルトリコーダーの事なのです。非常に派手な独特の音色を発します。


専門家は別として、通常それほどお聴きになれる機会は(ましてや二本とチェンバロ)
稀で、もしかぜずとも、関西地方では史上初の機会かも知れません。


G管アルト、とも呼ばれる古楽らしいこの楽器は、製作する製作家も世界に決して多くなく、
故にそれほどメジャーに購入することは可能ではありません。

今回は共演をさせて戴く、山岡重治先生が製作を開始された時に、それこそ1番か2番?に
注文をさせて戴き、その1年後に私の元に届いたものです。
吹き鳴らしも終え、とても良い状態です。

先生も同じ楽器ですので、製作者自身の演奏と演奏家しかし購入者、の演奏が重なるというのも
興味深い事かもしれません。



他の楽曲では、ドイツ、フランスで好まれた、ヴォイス・フルートと言われる D (レ)管のテナー
によるフランスバロックの大家、J.M.オトテールの第2番のデュオも演奏します。


本家のHPには記載されていませんが、ありがたい事に既に「満席」になっており、
当方も楽しみゆえ、よく眠れず、武者震いが無くはありません。

お祭りとは言え、日本屈指のプレーヤーの先生との共演ですから、ハイクオリティなコンサート
は間違いなくお届け出来るはずですが、もしかすると最初で最後になり得る組み合わせ、
のような気もしており、
それだけ、在阪製作家、竹山氏がこの様な共演という素敵なご要望を強く下さり、尚且つ、
この機会を下さった事に深い感謝の意を表するものなのです。



少なくとも、関西では初めての国際的なリコーダーの集まりだけに、
明日はニンニク注射で体調管理でございます。



http://www.a-rg.jp/2013Asian/concert/concert_22.html